ご あ い さ つ

こんにちは、代表の菱沼厳、通称“Lucky”です。
私のことをご存知の方も、はじめましての方もいらっしゃると思いますので、少しご挨拶させて頂きますね。

私は生まれも育ちも宮城県の仙台市、1954年生まれの67歳です。
床屋を営む両親を見て育ち、何の疑いもなく自分も床屋の道へ進みました。しかし高校生の頃からハマっていた球撞きにどうしてもチャレンジしたくなり、白衣の天使だった妻の後押しもあってプロの世界へ足を踏み入れました。何年かはプロとしても活動していましたが、練習の為にOPENしたビリヤード場が大変繁盛したもので、どんどん店を拡大していきました。一番多い時で10店舗を構え、70名以上の従業員と毎日楽しく仕事していました。
それと同時期になりますが、1980年代からカスタムキューに魅せられてキューの収集を始めました。
当時は「キューコレクター」なんて言葉もなかったですし、自分としても集めている感覚はなく、とりあえず様々なメーカーのものを1本ずつ試しに購入して撞いてみる、そんな感じでした。


そこから的を絞っていき、色々な経緯があってGus Szambotiのコレクターとなったわけです。
本当はね、Gus本人に自分だけのキューをオーダーしたかったのです。が、Gusが亡くなってしまい、それも叶わぬ夢に…。息子のBarryとは互いに兄弟と呼び合う程仲が良く、今も頻繁に連絡を取り合っています。彼は私の故郷仙台へも何度か訪れているんですよ。松島へ行ったのも良い想い出です。

Gusだけでなく、TadやKersen、SouthWest、Schick、Joss Westなども集めていました。どの人の作品にも個性があり、良さがあり、もちろんイマイチな部分もあるんですがそれもまた良いんです。“あばたもえくぼ”ではないですが、その人の歴史や思考を通して見えるものもあり、1本1本がとても大切な作品に思えたものです。
平成に入ると、GinacueやBarenbrugge、Black Boar、Scruggs、Showmanなど、それまでと違ったカテゴリーのキュー達を集めるようになりました。それでもやはり、作者と直接お付き合いをするという私のスタイルは変わりません。

さらに平成も終盤になると、一世を風靡したキューメーカー達が皆老いていき、亡くなってしまったり引退してしまったり…。私の青春、生き甲斐を支えてくれたたくさんのメーカー達に感謝の気持ちでいっぱいです。
 

今は、縁があって手にした古いメープル材(Abe Rich材)から始まった私のオリジナルブランド『ILCCue』と、息子達がメインで製作している『9Hearts』というブランドを新潟で手掛けています。
私達がハンドメイドで製作しているキューには、今まで出会ったたくさんの人やキューから得た知識と経験がもちろん活かされています。
今もそばでアドバイスをくれるGinacueのErnie、John Showman、Barry、ありがとう。

このサイトをのぞいてくださる皆さまは、私と同じようにカスタムキューが好きな方、興味がある方ではないかと思います。
このサイトがそんな方を少しでもお手伝いできる場であれば嬉しいなと思っています。
全盛期は常時700本以上を在庫し、皆さまにご紹介させて頂きましたが、今はキューづくりがメインなので、私が好きでずっと取っておいているキュー達等150本程の在庫です。このサイトでもその一部を掲載していますが、お探しのものがありましたらお気軽にお問い合わせください。
また、私のオリジナルブランド『ILC Cue』と『9Hearts』の応援もして頂けたら幸いです。

2021年現在はまだコロナ禍で各地でのイベントも見合わせている状態ですが、穏やかな日常が戻り、皆さまと直接お会いできる日を楽しみにしております。

 
 
  2021年4月 Lucky Hishinuma